マンダラチャートの秘密。大谷選手も活用!【テンプレート・事例付き】
マンダラチャートとは?
マンダラチャートは、目標達成やアイデアの整理を視覚的に行うための効果的なツールです。
一つの目標に対して、達成するために要素を分解し書き出すフレームワークのため、幅広い分野で活用できます。
マンダラチャートは目標達成以外にも様々な場面で活用でき、事業の課題解決に向けて要素やToDoを分解したり、創造性を必要とするプロジェクトや問題解決の場面で有効です。
マンダラチャートを使うことで、頭の中にある漠然とした考えを具体的に形にすることができ、次の行動に移しやすくなります。また、目標を達成するためのステップを明確にすることで、計画の実行可能性を高めることができます。
さらに、時間管理にも応用できる点が魅力です。日々のタスクを整理し、優先順位をつけるのに役立ちます。
マンダラチャートを活用することで、日常の業務がより効率的に進むようになり、時間を有効に使うことが可能になります。
このように、多様な場面での応用が可能なマンダラチャートは、ビジネスや個人の目標達成において強力なサポートとなるでしょう。
マンダラチャート(マンダラート)の誕生と歴史
マンダラチャートは、マンダラチャートは、仏教の曼荼羅(マンダラ)に着想を得て考案されたという説が有力で、曼荼羅は、宇宙や世界の調和を表現するシンボルとして古くから親しまれており、この構造をビジネスや個人の目標達成に役立てるためにアレンジされたのがマンダラチャートです。
この手法では、中心に主題を置き、その周囲に関連する要素を配置することで、全体と部分の関係性を視覚化しやすくします。
マンダラチャートの基本的な構造
マンダラチャートの基本的な構造は、3×3のグリッドで構成され、全体で9×9、合計81マスを埋めていきます。
中心の1マス(濃いオレンジ部分)にメインテーマを記入し、周囲の8マス(薄いオレンジ)に関連する要素やサブテーマを記入します。この構造をさらに発展させて、8つのサブテーマを中心に新たな3×3のマスを展開し、情報の階層化と詳細化を図ります。
これにより、考えを整理し、アイデアを広げることが容易になります。
この手法は、全体像を把握しつつ具体的な行動計画を立てるのに有効です。
マンダラチャートを活用することで、思考の整理が進み、目標達成に向けた明確な道筋を描くことができるでしょう。
大谷翔平選手も実践!一躍有名に
あのプロ野球選手の大谷翔平選手が、高校時代にマンダラチャートの手法を取り入れていたことが世間に広がり、マンダラチャートは一躍有名になりました。
大谷選手といえば、2024年シーズンには、メジャーリーグ史上初の50本塁打&50盗塁(50-50)を記録するなど数々の記録を打ち立て、メジャーリーグトップクラスの活躍を見せるプロ野球選手です。
様々なメディアがマンダラチャートを取り上げ、スポーツ界でも注目されるきっかけとなりました。
以下は当時の彼が実際に活用したマンダラチャートのシートで、「ドラ1 8球団」という目標を立てました。
「ドラ1、8球団」は「8球団からのドラフト1位指名」を意味し、難易度が非常に高い目標です。
出典:スポニチ|花巻東時代に大谷が立てた目標シート
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/gazo/G20130202005109500.html
大谷選手は、まずこの「ドラ1、8球団」といった数字を伴う具体的な目標を一番中央のマスに定め、周りのマスにはこの目標を実現するために必要な要素を8つ記入しています。
①体づくり
②メンタル
③人間性
④コントロール
⑤運
⑥キレ
⑦スピード160km/h
⑧変化球
上記の8つの要素を達成するために、大谷選手はさらに具体的な要素を8つずつ定めました。
例えば、①の体づくりに着目してみると、以下8つの具体的な行動目標を掲げています。
①体のケア
②柔軟性
③スタミナ
④サプリメントを飲む
⑤可動域
⑥FSQ90キロ(フロントスクワット)
⑦RSQ130キロ(リア=バックスクワット)
⑧食事夜7杯朝3杯
特に⑥~⑧は具体的な数値が入っており、分かりやすく明確な行動目標ですよね。
大谷選手は、目標達成シートを作成する際、少し高い目標でかつなるべく具体的に書き込むようにしたと話しています。
マンダラチャートを活用して、自分の目標を細かく分解し、効率的に達成へと近づけました。彼は野球選手としてのスキル向上を図るために、高い目標をマンダラチャートに落とし込み、それぞれの項目ごとに具体的な行動計画を立てました。
また、彼の成功が示すように、マンダラチャートは単なる計画ツールに留まらず、自己成長を促進する強力な手段として認識されるようにもなりました。
スポーツ界だけでなく、ビジネスや個人的な目標達成にも応用できるこの手法は、目標達成のための新しいスタンダードとなりつつあります。
大谷選手の実例を通じて、多くの人々がマンダラチャートの可能性を再認識し、実践に取り入れるようになってきています。
彼の成果は、マンダラチャートを活用した目標達成の新たな道を切り開いたと言えるでしょう。
マンダラチャートのメリットと欠点・注意点とは?
大谷選手の事例を踏まえて、マンダラチャートのメリットは以下4つのポイントが挙げられます。
メリット1.目標の具体化や優先順位を明確化できる!
具体的な目標を立てるときや目標の優先順位を明確にすることに役立ち、実際の行動計画の策定をサポートします。
例えば、ビジネスの現場では、プロジェクトの主要な目標を中心に据え、その達成に必要な具体的なタスクやリソースを周囲に配置することで、プロジェクトの進行状況を一目で確認できるようにします。
メリット2.個人のライフプランニングにも活用可能!
個人のライフプランを計画する際にも、マンダラチャートは大いに活用でき、人生の様々な側面(キャリア、健康、人間関係など)をバランスよく整理する手助けとなります。
またマンダラチャートは、視覚的に考えを整理し、効率的かつ効果的に目標達成への道を切り拓くためのツールとして、多くのユーザーに支持されています。マンダラチャートをきちんと価値要することで、自己管理能力を向上させ、望む未来を実現するための強力なサポートとなるでしょう。
メリット3.創造性と問題解決力を養う!
マンダラチャートは、ただ視覚的に整理するだけでなく、創造性と問題解決力を高めるツールとしても優れています。
中心の目標から派生するアイデアを展開する過程で、通常の思考では見落としがちな新たな視点やアプローチが浮かび上がることが多くあります。
特に、複雑な問題に直面した際には、問題の本質を多角的に分析するのに役立ち、より革新的な解決策を導き出すことも可能です。
メリット4.時間管理の応用が利く!
マンダラチャートは時間管理にも応用できます。多くのタスクに追われる日常の中で、どの活動が真に目標達成に寄与するのかを明確にすることで、優先順位を適切に設定できるようになります。
これにより、重要なタスクに集中することができ、効率的に時間を管理するスキルを培うことができます。
総じて、マンダラチャートは多面的な利点を提供するツールです。その効果はビジネスや個人のライフプランニング、さらには教育現場など、さまざまな分野で活用されています。
さらに教育現場では、生徒が自分の学習目標を設定し、達成に向けたステップを具体的に描くことを促進します。これにより、自主的な学習態度を育むだけでなく、問題解決力や創造的思考を養う教育ツールとしても高い評価を得ています。
一方で、マンダラチャートの活用にはいくつかの注意点もあります。
注意点1. 知識が浅いと作成しづらい
例えば、その目標に対して知識が浅い人や、入社したばかりの新入社員、部署異動したばかりで専門的な知識が不足している人などにとっては、マンダラチャートを作るのは難しいかもしれません。先輩社員や上司に、サポートしてもらいながら作成することが重要です。
注意点2. 要素の過剰な細分化による、全体の見通しを失うリスク
詳細な計画を立てる過程で、情報の過剰な細分化が起こり、全体の見通しを失うリスクも存在します。そのような場合は、原点回帰し、中心部に立てた目標に立ち返って、全体像を見失わないよう意識することです。
注意点3. マスを埋めることに注力してしまい、質が低くなる
マスを埋めることをゴールにしてしまうと、一つ一つの要素の質が低くなってしまうリスクがあることです。
埋まっていると見た目は整って見えてしまい、自己満足してしまうことも。経験者や第三者に客観的に見てもらい、アドバイスをもらうことで、本当に必要な要素であるのか、具体的な要素を洗い出せているかなどをチェックしましょう。
自身の周りにマンダラチャートを使ったことがないという方は、外部の企業研修でマンダラチャート研修なども行っている企業もあるため、積極的に活用しましょう。
これらの課題は経験を積むこと、知識を深めることで克服可能です。マンダラチャートを継続的に活用することで、効果的な思考整理のスキルを身につけることができ、個人の成長や組織の目標達成を強力にサポートするツールとなります。
マンダラチャートのメリットを最大限に活かすためには、適切な使い方を習得し、目的に応じた柔軟なアプローチを心がけることが重要です。
マンダラチャートの作り方と使い方
それではここからマンダラチャートの作り方についてご説明します。
マンダラチャートを効果的に活用するためには、まず目標を明確にすることです。
そして作成手順と使い方を理解することで、個々の目標を細分化し、具体的な行動計画へと落とし込むためのプロセスを提供します。
基本的な作り方としては、以下手順となります。
1.9×9のマスからなる合計81つのマスのうち、最初に中央に『目標』『自分の成し遂げたいこと』を設定します。
具体的には、現在取り組んでいるプロジェクト・解決したい課題・達成したいテーマなどです。
2. 周りの8マスに目標を達成するための『要素』を書きます(①‐⑧)
具体的には、解決策、行動計画・要因・要点などを書き込んでいきます。
3. 8つの要素を得るために何をすべきか、細分化して『8つの行動目標』を書きます。(①-1から順に)
4. ⑧のマス(8-⑧)まで書いて完成です!
マンダラチャートの効果的な活用方法とは?~作成するうえでのポイント~
マンダラチャートを活用する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
■目標や課題をなるべく具体的な数字や成果で表現する
■まずは「埋めてみよう!」という意識で書き込んでいく。但し、全体像を見失わないように立ち戻ること。
■行き詰った時はマンダラチャートから一旦離れ、自分の小さな目標から意識したいと思うところ、思いついたことを箇条書きでノートに書いてみる。
例)昨年はできなかったけど今年は挑戦したいこと、一つ歳を重ねたので、こんな人物像になりたいなど
■一度作ったら終わりではなく、定期的に見直して修正・改善を行う。
マンダラチャートはデジタルツールを用いても作成可能で、アプリやソフトウェアを活用すれば、より効率的に管理できます。
このプロセスを通じて、目標に対する道筋が鮮明になり、自分自身の行動を具体的に把握することができるため、マンダラチャートは非常に有用なツールとして多くの場面で活躍します。
具体的な実践例とは?仕事やビジネス、プライベートでも活用できる!
①ビジネス編~仕事で活用するケースの作り方の例~
マンダラチャートは、ビジネスの場で目標管理やプロジェクト計画のツールとして非常に有効です。
例として、『ビジネス専門スキルを磨く』を目標とした場合、まず中心に記入し、それを取り囲む8つのマスに、自身が磨きたい専門的スキル・目標を達成するための要素・副題(今、最も磨きたいと考えるビジネススキル)を書きます。
具体的には、「Webデザイン」「語学」「マーケティング」などです。
例として「Webデザイン」をさらに8つの要素を分解したときの具体的な行動例は以下の通りです。
行動によっては、1日に〇分、週に〇回、月に一度など、頻度や具体的な数字があると行動に移しやすいものも存在します。
①デザインの知識深化のため、1日30分書籍を読む
②コーディング基礎知識を得るために週に1時間学習
③〇月までにFigmaをマスター
④オンライン学習でSEO知識を習得
⑤トレンドを掴むため、月1回デザインセミナーに参加
⑥毎日気になるデザインを1つ挙げる
⑦UX/UI関連の学習として、週に2時間Youtubeを視聴
⑧優れたWebサイト分析
上記のように「Webデザイン」だけでも、8つの具体的な行動目標がありますが、その行動目標がレベルの高すぎるものでないか、現実的に実現出来るかどうかも見るべきポイントです。
残り7つのサブテーマのマスもを埋めた場合、現状の生活においては、すべて実践するのは困難かもしれません。
その場合は、完成したものが実現可能かどうか、全体を俯瞰的に見る必要があるでしょう。
またどの項目に力を入れたいかなど、理想を叶えるために、優先順位を付けて取り組むことが重要です。
②Lykke編集部Mina編~プライベートで活用するケースの作り方の例~
今回、Lykke編集部の私Minaもマンダラチャートを作成してみましたので、ご紹介します!
個人的な目標として『仕事の育児の両立』を掲げ、仕事と育児を両立するために挙げた具体的な要素は以下の8つです。
①時間管理
②子育て
③健康
④仕事効率化
⑤コミュニケーション
⑥家事効率化
⑦自分磨き
⑧環境
どれも仕事と育児を両立するうえで、意識し、具体的に行動に移したいものばかりです。
上記8つの要素をさらに細分化していくとどうなるのでしょうか?
例として「時間管理」という目標をピックアップした場合、時間管理に関する8つの意識したい点・行動目標が以下8つとなります。
1マスの中には、文字が入りきらないため、具体的な行動は例を挙げて、別のシートやマンダラチャートの下の欄に記載し、実際に行動に移せるようにします。
①朝30分早く起きて朝活:例)朝活時間に子供の保育園の準備・洗濯を済ませる
②スマホの使用時間の制限:例)スマホをだらだら使いすぎないようにする。特に子どもと一緒に過ごしている時間は、原則スマホはいじらないように意識する。スマホを使用する場合は、5分間にとどめる
③家事時短術の情報収集:例)Instagramやアプリで料理の時短術の情報収集をする。掃除についてはお掃除ロボットの導入、ながら掃除を行う
④アプリでタスク管理:例)ToDoアプリをインストールし、1日のタスクを洗い出す。完了したらチェックしていく。
⑤完璧主義を捨てる:例)1日の終わりの寝る前に、今日できたことを加点方式で振り返るようにする。育児も仕事も料理も家事もすべて完璧にこなすことは困難と捉え、手が抜けるものは手を抜き、睡眠時間など自分の健康のための時間を作るよう意識する。
⑥家族間でスケジュールを共有:例)タイムツリーを用いて、今週・今月のスケジュールを大まかに共有しておく。夫婦間で事前に共有しておくことで、すれ違いをなくすようにする。
⑦1日のスケジュールの細分化:例)1日の時間軸・流れをあらかじめ把握しておく。仕事ではカレンダー機能を用いて今日1日のTodoを洗い出し、各タスクの所要時間を把握しながら実践する。
⑧通勤の隙間時間を活用:例)通勤の隙間時間を活用して、退勤後の流れやTodoを事前に把握しておく。スーパーでの買い物リストや、今週中にやらなければいけないことなど洗い出しをしておく。
最後に:マンダラチャートは作成してからがスタート!
時間をかけて、頑張って作成したマンダラチャートですが、完成すると達成感がうまれ、そこで満足してしまうケースも。
作成後、実際に行動に移すかどうかは自分次第です。
マンダラチャートは、単なる目標設定のツールではなく、継続的な成長をサポートする相棒です。
作成したチャートを定期的に見直すことで、目標達成への進捗を確認し、新たな発見やアイデアを得ることができます。マンダラチャートは、あなたのビジョンを視覚化し、日々の行動を具体化するためのガイドラインとなります。
日常の中で迷ったり、目的を見失いそうになったときは、チャートに立ち返り、自分が本当に成し遂げたいことは何かを再確認してください。
さらに、マンダラチャートを共有することで、他者からのフィードバックを得ることも有効です。
異なる視点や意見を取り入れることで、より豊かなアイデアが生まれ、目標達成への新たなアプローチが見つかることもあるでしょう。チャートを通じて自分自身と対話し、柔軟に考えを更新していくことが、成功への鍵です。
最終的に、マンダラチャートの真価は、あなたの行動によって証明されます。
作成したチャートを活かし、日々の選択や行動に落とし込むことで、理想の未来に一歩近づくことができます。
マンダラチャートを始まりのツールとして活用し、日々の努力を積み重ねていきましょう。
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